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原田 融(はらだ とおる),助教授,理学博士

略歴

 三重県四日市生まれ。幼い頃はいわゆる図画工作が好きで、いつも絵を描いたりプラモデルを作っては壊して、遊んでいました。高校での物理の授業で毎回行われていた実験に興味をもち、いつしか物理の研究者になろうと決意。北海道大学に入学して、疑うこともなく理学部物理学科に進学。学生時代は下手の横好きで物理の演習問題と格闘しているうちに手計算が好きになって、4年生では理論系の原子核理論研究室に所属しました。卒業研究では、BS方程式による「相対論的2体束縛問題」に挑みましたが消化不良の状態でした。大学院では物理の実験家になろうと受験などもしましたが、そのまま北大理学部の原子核理論研究室に所属し、結局のところ、物理の理論家への道を地道に歩むことにしました。理学博士の学位取得した後、理化学研究所、札幌学院大学を経て、2000年4月から大阪電気通信大学に着任し、現在に至っています。専門は理論物理学、主に原子核理論で、特に「ストレンジネスを含む原子核」の構造・反応を理論的に研究しています。現在の研究では、紙と鉛筆で数式を扱い、コンピュータ上でプログラミングして数値計算を行い、実験データとの解析から理論の構築を進めています。北大の研究室の頃からご指導いただいた田中一先生(北大名誉教授)による「研究過程論」を実践すべく研究に励んでいます。また、前任の札幌学院大学では社会情報学部に所属していたため、文系の学生に情報処理などの教育に携わっていたこともあります。
 本学では、力学・物理学の基礎専門科目を担当しています。物理学は順序良くひとつひとつ考えていけば理解できる、素晴らしい学問なので、物理学の面白さと理解するコツを学生諸君に伝えようと(なかなくか旨くはいきませんが)講義に臨んでいます。

専門分野

 理論物理学/原子核物理学、原子核構造論・原子核反応論
 ストレンジネス核物理/ハイパー核の生成反応と構造の理論的研究

担当科目

力学1・演習、力学2、物理学1・演習、物理学2

主な研究論文

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研究紹介

原子核物理学

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最近の主な研究成果

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高校生の皆さんへ

計算物理学

計算物理学(Computational physics)は、解析的に解けない物理現象の問題をコンピュータを用いて数値的に解くことを目的とする物理学の分野です。コンピュータの進歩によって...>>続きはこちら