基礎理工学科について>研究室紹介

西村純一のページ

西村純一 教授,理学博士

自己紹介

2001年4月より工学部数理科学研究センターに勤務しています.私は1949年11月嵐山で生まれ,以後1993年7月札幌へ転勤するまで,太秦・桃山・壬生・高野と,主に京都で育ち暮らしました.現在,再び京都に住んでおります.

私は,高校2年の12月までサッカーに熱中.勉強などしたことがなかったので,大学では勉学中心の学生生活を送ろうと決意はしましたが,習慣を簡単に変えられるわけもなく四苦八苦. 

線形代数は,1回目の授業で群や標数2の体の定義が出てきてぼう然となり,べクトル空間・線形写像等も教わりましたが理解できず,微積分では,実数の切断から始まる実数の定義,極限・連続等の概念などさっぱり解りませんでした.

大学1学年の終わる頃から大学紛争で授業がなくなり,後期試験も延期され中途半端な状態のもと,大学の図書館で群論や複素関数論の教科書を眺めたり,苦手だった数学を復習しているうち,今日まで来てしまいました.

最初は宇宙語のようにちんぷんかんぷんだった数学も,しばらく辛抱して勉強していると,少しずつ内容が判り始め,面白さも解るようになりました.ささやかですが,何年間も考え続けていた問題が,5月のある晴れた日曜の朝,シャツのボタンを掛けた瞬間解けた驚きは忘れられません.

振り返ってみると,大学時代は大きな節目の一つだったと思います.その意味でも,学生諸君から刺激を得つつ日々を過ごそうと思っております.

プロフィール

1972年京都大学理学部卒業
1974年同大学院理学研究科修士課程修了
1974年京都大学理学部助手
1993年北海道教育大学教育学部助教授札幌校

趣味

テニス,スキー,(健康のために)水泳

研究紹介

私の研究対象は局所環とその上の加群です.局所環とは有理数を整数の拡張と思うように,和と積を持つ集合の局所化,分数の一般化です.つまり,「分数の出来る大学(の先)生」ということです.

高校生の皆さんに向けて