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奥村康昭(おくむら やすあき),教授,博士(学術)

略歴

 鉄腕アトムや鉄人28号の漫画を子供の頃見たり,エジソンの伝記を読んで研究者にあこがれ,大学卒業と同時に本学の助手になりました.助手の頃,担当をしていたのは物理学実験ですが,琵琶湖の環境計測に興味を持ち,湖水の流れを計る流向流速計の製作を始めました.琵琶湖だけでなく,北海道のダム湖に張った氷の下に設置して,すごく濁った水の流速を計ることも出来ました.琵琶湖では,夏期の表層にある環流の確認をしたり,長期連続の観測をして,琵琶湖の湖流の年間を通じた変動を明らかにしました.
 湖流の観測は,流向流速計を使用する方法だけではなく,電波発信機やGPSを搭載したブイを漂流させて流れを計る方法も実行しています.また,環流の成因と目される風の観測を行うブイ式の気象観測計の製作も行いました.データはMCA無線局を開設し研究室まで電送していましたが,研究室が四条畷学舎から寝屋川学舎へ移動したために,電波が届かなくなったので,廃局しました.
 滋賀大学と共同の研究もしています.水質プロファイラーを使用して,琵琶湖全湖の水温,電気伝導度,濁度の分布を二日間かけて,一月に一回観測をして年間の変動を調べました.また,その延長として最近では水温,電気伝導度,濁度のほかに溶存酸素濃度(DO),pH,クロロフィルの分布と変動の調査を10年間くらい続けています.このような観測を始めた時には,測器は大きくて,重かったのですが,最近では非常に小型になってきましたので,海外へ持って行くのも簡単になりました.
 カンボジアにはトンレサップ湖と言う,雨季と乾季で面積が3倍以上も変化する東南アジアで一番大きな湖があります.この湖における生物多様性の調査に参加し,やはり水質の観測をしています.カンボジアには当研究室の気象観測機器も設置してあり,貴重なデータが得られています.
 

専門分野

環境計測学

担当科目

物理学・実験,工学基礎実験,計測・データ処理2,基礎電気回路,基礎ゼミナール1,プレゼミナール,基礎サイエンス実験2,基礎理工学ゼミ2,地球科学,地学実験,環境物理計測特論

研究紹介

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ホームページ: http://www.kisoriko.jp/labs/okumura/